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タグ「絵の練習」[3件]
頑張っちゃダメだけど、横着するのもダメだ 〜最近のお絵かき事情〜

どうしても横着してしまう性格なので、昔から絵の練習のためだけに描くことをしたくない→練習をどうにか味付け&仕上げして作品にしたい(せっかく描いたんだから誰かに見せたい)とか思ってしまってたのがいろいろとうまくいかない原因だったかもしれない。
合理的と言えば合理的なのかもしれないけど…。今流行りのSDGs的だし。

練習は練習と割り切れるようになってきたものの、今度は「形をとること」や「アイデアの引き出しを増やすこと」や「印象を掴むこと」などを全部まとめて1回のスケッチで練習したいと思って詰め込むから大変&混乱してすぐ投げたくなる。

ようやくここまで経て、デザインならデザインの参考、ポーズならポーズ…と、取り入れたいことを意識することでそのために必要な最小限の要素だけを小分けにして練習(スケッチ)をすればいいということがわかってきた…。
例えばデザインをインプットする目的ならポーズ(モノなら角度)は付けない、配色をインプットしたいなら線画は拘らないなど。

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こうやって取り入れたい要素を切り分けしないと、ちょっと良いと思った作品が現れるたびにその人の作風を愚直に模倣するだけになって絵柄迷子になったり、はたまたリアリズム主義(写実的な画力の向上=絵の魅力の向上という安直な思考)に傾倒したりして、次第に「自分が」絵を描く目的を見失っていく。
お絵かきAIなんて出てきた今となってはこの「自分自身が描く意味・目的」を見失うことはかなりのモチベーション喪失になってしまうわけで。

まぁ時間が経てばまた自然と描きたくなりはするんだけど、その頃にはお絵かきの勘みたいなものがすっかり衰えてて、また勘を取り戻すために学び直し…と言う負のループ。これをどうにか断ち切りたい、ゲームをしたり本を読んだりするみたいに、頑張らずとも当たり前のように絵を描き続けていられるようになりたい。

「描きたい時に描けばいい」、それはそうなんだけど、その描きたいときに描く力が衰えていて思うように描けないことがストレスになったらだめじゃん、と。
まぁ気持ちがリフレッシュして学び直しの工程自体を新鮮に楽しめる時も結構多いので、筆を休めることが一概に悪いことばかりとも言えないのですが。

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何かをスケッチ(デッサンという言葉は重いのでスケッチという言い方が好きです)するにあたり、インターネット上にあるものを資料にすると、近くに気が散る要素が多すぎる&いつまでもゴールのない道を走ってるみたいで達成感がないので、最近は好きな写真集やフリーペーパーなんかを黙って1冊スケッチする感じにしています。
紙形式の資料なら日々描き進んでる手応えが目に見える形でわかるし、大抵は一冊の資料の中でテイストが統一されているので共通する好みとか世界観とかも掴みやすい。

何を描こうかなって探している時間に気持ちが萎むことも非常に多いので、じゃあ何も考えないで済む方法はないかなと思いまして。
黙々と自分の好きな世界だけに浸れるので、pinterestとかの「流れてくる」中から好きなものを選別しつつ参考にするやり方より私には合ってるかな。

とりあえず「お絵描き筋」さえ衰えなければいいと思ってるので、描く手を止めない方法(そして練習自体が目的になったりして絵を描くのがつまらなくならないような方法)を模索中です。

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この文章はiPadにBluetoothキーボードを繋いで書きました。変換にややストレスがあるものの、案外いけます。


#制作メモ #自分語り #モチベーション #AI #絵の練習
「はじめてのジェスチャードローイング」メモ

先日買ったうちの1冊、砂糖ふくろうさんのジェスドロ本のメモ。
現時点で半分くらい読んだところです。

モデルさんのクセがかなり強くて、「あれ…失敗したかな…」と正直思ってしまったのですが(ネット購入だったので届いてから初めて分かった)、ちゃんと読み解いていくと良い本でした。
モデルさんの写真が必要以上にふざけすぎているのも「絵を描くことをあまり深刻に捉えすぎてんじゃねーぞ」というエールを込めてのものかもしれないと思い至ったのですが、さすがに深読みしすぎでしょうか。

パラパラと試し読みしてみて、全体に漂う「頑張らなくていいよぉ~」という温度感の部分が合いそうなら買いだと思います。
特にポーズ集をクソ真面目にデッサンして生命感のないつまらない絵を量産したあげくに、筆と心が折れたくだりにものすごいシンパシーを感じました…。

以下メモと自分なりのかみ砕いた理解。

ジェスチャーとは?
人の無意識の動き。~ドローイングはそれを捉えること。
スナップ写真にも似てると思った。
反対の概念はポージング、ポートレイトあたりか。

ジェスドロはストーリーテリング的な要素が強い(絵コンテとか漫画のネームとか向きな)イメージがあって、そこにさほど興味がなかったので気になりつつも見送ってましたが、自然な雰囲気の絵が描きたいと思ってる私には普通に重要で必要な概念だったことがわかりました。
逆にデザイン系とかスタジオ撮影したポスターみたいなカッコよく決まった絵が理想だという人にはそこまで重要じゃないのかも。

ルールとクリエイティブ
ルールは具象的なこと(パース、デッサン、現実など)、クリエイティブは抽象的なこと(インスピレーション、感情、想像など)。
以前、自分はあまりクリエイティブではないという悩みを書き出してみたことがあったけど、この本の言葉を借りるならルールにとらわれやすいタイプなんだと思った。
自分なりの力の抜き方とか思いつきにGoサインを出すことをなかなか許容できなくて、正しいやり方とか正解の道標を先に示してもらわないと安心できないというか。
この本を読む前から、近年はジェスドロに近い考え方を自然としていた部分はありましたが、それでも油断するとすぐルールにとらわれにいこうとしてしまいます。

さらにいうと、あんまりキャラクターの感情や絵のバックストーリーを想像することに興味を持つことがなかったから、表面的なものしか描けないし、技術的な停滞があると絵自体描けなくなってしまった(何を描いていいかわからなくなった)し、いつまで小手先の技術を上げ続けなきゃいけないの…?(漠然と上げようとしてもその先に描きたい絵が見えてるわけじゃないから自分を見失う・モチベが枯れる)という負の迷路に迷い込んでしまいやすかったのかなと。

多分この本はルールよりクリエイティブを持ち上げてくれる本だと思うので、自分にはとても有用そうだと思った。
下手な絵などない、イマイチに見えるならルールかクリエイティブのどちらかに偏ってしまってるだけという趣旨の言葉に救われてちょっと泣きそうになった。
どちらがいい悪いじゃなくてバランスの問題なので、偏った練習や考え方をこれまでしていたとしても無駄だったということにはならないんじゃないでしょうか。反対側を引き上げれば全体が底上げできるので。

とりあえずの始め方
LoAという1本のコアになる線を引くだけ。細かい形を追わない。(→印象じゃなくて形を見てしまうから)
ポーマニの30秒ドローイングが何も考えずにポーズを次々出してくれるから使いやすい。ついでに時間感覚も身に着くと思う。
本では1~2分で1体推奨とのことだったので60秒設定にしたけど、LoA線だけしか引かないなら30秒でもいいかも。
時間が余ったら空きスペースに、感じた印象を言葉とか擬音とか記号(漫譜的なもの)であしらってみるのもいいかもしれない。
(時間が余ったからといって絵を加筆しちゃうと、印象じゃなくて形を追い始めてしまうクセがあるから。)

▽さっそく描いてみたジェスドロのうちの一つ。
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正直最初のうちはこれでも余計な線を描きすぎなんだと思います。
あとから自分で見た時に、どれがLoA(一番大事な線)なのか分かればさらに上出来なのかなと思いました。

流石にこれはわざわざ人に見せるようなもんじゃないと思うので今後逐一載せることはしないつもりですが、変化があるようならまた載せてもいいかも。

補足と今後
  • 1日10体やりたい。上達とか抜きに単純にウォーミングアップとして良いと思った。今までに見聞きしてきたあらゆる練習メニューの中で最高に簡単で負担がない上に手ごたえのある方法なので、絵を描き続けるための習慣として続けたい…。
  • 人物以外でもできる?(動物、植物、建物、家具、風景など)
  • 慣れてきたらYoutubeや映画ドラマ見てる時とかも片手間にやってもいいかも。ポーマニはマネキンだから”ジェスチャー”とか、ライブ感という点では弱いと思うので。
  • デジタルよりアナログの方が手軽だから合ってると思う。こういうのはいかに最初の一歩を楽にするかが大事なので。バリアフリーだいじ。
  • 時間余りすぎだったので、描く前にもう少し考える(感じる)時間を取った方がよさそう。絵に限らず、ほんと考えないでとりあえずやってみてしまうので…良くも悪くも。
  • 「メモ帳に小さくでもOK」とのことだったけど、ケチらず1Pに1体描いた方がよさそう



#読書メモ #制作メモ #モチベーション #絵の練習 #ジェスドロ #ポーマニ
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自分の場合、技術力重視に傾倒すると上手くいかなくなることがわかったので、ここ1年以上は技術書の類を買っていませんでした。
しかし最近またお絵描きのモチベが上がってきたのに対して、手の方が追い付かないとでもいうか、いろいろ停滞感を感じるようになってしまったので何かヒントになればと、今の自分に波長が合いそうな本を3冊ほど買ってきました。

昔はこういう裏でしている努力や影響元についての話は絶対しなかったのですが(その方がCOOL😎だと思ってたからです…)、お絵描きの練習や創意工夫の様子をありのまま載せてくれているサイトやブログを見るのがとても面白かったし刺激になったので、自分も発信していきたいなと思いました。

本については、何か気づきや感想があればまた個別に書きます。

#創作全般 #読書メモ #モチベーション #絵の練習