Memo

No.280
頑張っちゃダメだけど、横着するのもダメだ 〜最近のお絵かき事情〜

どうしても横着してしまう性格なので、昔から絵の練習のためだけに描くことをしたくない→練習をどうにか味付け&仕上げして作品にしたい(せっかく描いたんだから誰かに見せたい)とか思ってしまってたのがいろいろとうまくいかない原因だったかもしれない。
合理的と言えば合理的なのかもしれないけど…。今流行りのSDGs的だし。

練習は練習と割り切れるようになってきたものの、今度は「形をとること」や「アイデアの引き出しを増やすこと」や「印象を掴むこと」などを全部まとめて1回のスケッチで練習したいと思って詰め込むから大変&混乱してすぐ投げたくなる。

ようやくここまで経て、デザインならデザインの参考、ポーズならポーズ…と、取り入れたいことを意識することでそのために必要な最小限の要素だけを小分けにして練習(スケッチ)をすればいいということがわかってきた…。
例えばデザインをインプットする目的ならポーズ(モノなら角度)は付けない、配色をインプットしたいなら線画は拘らないなど。

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こうやって取り入れたい要素を切り分けしないと、ちょっと良いと思った作品が現れるたびにその人の作風を愚直に模倣するだけになって絵柄迷子になったり、はたまたリアリズム主義(写実的な画力の向上=絵の魅力の向上という安直な思考)に傾倒したりして、次第に「自分が」絵を描く目的を見失っていく。
お絵かきAIなんて出てきた今となってはこの「自分自身が描く意味・目的」を見失うことはかなりのモチベーション喪失になってしまうわけで。

まぁ時間が経てばまた自然と描きたくなりはするんだけど、その頃にはお絵かきの勘みたいなものがすっかり衰えてて、また勘を取り戻すために学び直し…と言う負のループ。これをどうにか断ち切りたい、ゲームをしたり本を読んだりするみたいに、頑張らずとも当たり前のように絵を描き続けていられるようになりたい。

「描きたい時に描けばいい」、それはそうなんだけど、その描きたいときに描く力が衰えていて思うように描けないことがストレスになったらだめじゃん、と。
まぁ気持ちがリフレッシュして学び直しの工程自体を新鮮に楽しめる時も結構多いので、筆を休めることが一概に悪いことばかりとも言えないのですが。

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何かをスケッチ(デッサンという言葉は重いのでスケッチという言い方が好きです)するにあたり、インターネット上にあるものを資料にすると、近くに気が散る要素が多すぎる&いつまでもゴールのない道を走ってるみたいで達成感がないので、最近は好きな写真集やフリーペーパーなんかを黙って1冊スケッチする感じにしています。
紙形式の資料なら日々描き進んでる手応えが目に見える形でわかるし、大抵は一冊の資料の中でテイストが統一されているので共通する好みとか世界観とかも掴みやすい。

何を描こうかなって探している時間に気持ちが萎むことも非常に多いので、じゃあ何も考えないで済む方法はないかなと思いまして。
黙々と自分の好きな世界だけに浸れるので、pinterestとかの「流れてくる」中から好きなものを選別しつつ参考にするやり方より私には合ってるかな。

とりあえず「お絵描き筋」さえ衰えなければいいと思ってるので、描く手を止めない方法(そして練習自体が目的になったりして絵を描くのがつまらなくならないような方法)を模索中です。

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この文章はiPadにBluetoothキーボードを繋いで書きました。変換にややストレスがあるものの、案外いけます。


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