Memo

No.39
底辺クリエイターはゲーム実況者の夢を見るか?

うーん、なんだか私のサイトにWordpressはいらない気がしてきました。
ほぼ完全に趣味として運営されている平成の残り香(もといゼロ年代臭)のする現役(重要!)サイトが好きでよく巡回してますが、そういうサイトは大体HTMLで作られてますから、それに倣うのもアリな気がします。
このブログ部分(今見ているまさにこのページです!)はてがろぐというcgiを使っているのでWordpressを使っていないのですが、ここだけ気持ちいいくらい爆速で表示されます。

Wordpressを使わないなら、さくらの最安プランでも運営できるのがいいなぁとか思ったり。

それか、今の本館サイトにある「いかにもWordpress感」を消して、もっとHTML製サイトっぽいデザイン&ユーザビリティにするとか。
WP製サイトはメニュー部分とか文字サイズとか行間とかに独特の”Wordpress感”があってすぐそれとわかる気がします。

あと、今のサイトには静的ページが圧倒的に足りない。
「●●コーナー」「〇〇特集」「コラム」みたいな、熱量と情報量の詰まった、10年後にも見れるようなページを作りたいし、もっとそういうページが見たい。


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ビジネスや小銭稼ぎのために、あるいは現実世界と地続きなコミュニケーションツールとしてネットを使ってる人は非常に多くなりましたが、「現実とは隔離されたインターネット上で無償で(なんならお金を払って)表現活動をする」という行為はいつのまにかかなりニッチな趣味になってしまったみたいです。

いち創作者のはしくれとしてもネット活動の収益化自体には賛成ですが、今のネットに充満する金稼ぎファースト(お金が動機でコンテンツはそのためのツール)な空気が本当にきらいです…。
そう言う私も、このブログ内でも微妙に商品リンクにアフィリエイトかませて貼ってたりします…。抵抗がないといえば嘘になりますが、「紹介リンクを貼るため」に書いている記事は一つもありません。
無理のない流れで貼れそうなものがあったら邪魔にならない程度に貼るようにしてるくらいです。

でかでかとバナー貼ったり割り込んできたりする広告は大嫌いだし、f●nboxみたいなファンクラブ商法も苦手ということもあり、その点アフィ(商品リンク)はサイトの景観を壊さないのと現状ほかにしっくりくる方法がないので選択してますが、これも結局落ち着かないのでそのうち剝がすかも…。
ある程度の期間このままやってみて、サーバー代ドメイン代の回収程度も期待できないようならアフィリンクを貼るのはやめます。本当の意味で誰も得しないので。
たぶん個人サイト好きな人は私と同じようにアフィになんとなく苦手意識がある人が多いと思うので、リンクを踏んだ人が「やられた!」と思ってしまうことは避けたいです。見てくれてる人にはできる限り気持ちよくサイト内を巡回してほしいです。

さらに踏み込んで考えてみると、別にそもそも趣味でやっているサイトなので、経費を回収する必要はないんですよね。絵を描くのに画材やノートとかを買うのと同じ気持ちでサーバー代を払ってます。
そう考えると、誰かが道具を買ってくれたらまぁラッキーではありますし、自身に経済的体力がない時期だったりするとそのおかげで趣味が持続可能になったりするということも大いにありますけれども、それで創作のモチベがアップするかというと、違う気がします。自分以外にモチベーションのハンドルを明け渡した時点で自分の趣味ではなくなってしまうのでは。

Web拍手の罠」というわりかし古参のネットユーザーには有名なサイトがありますが、この”内発的・外発的動機付け”の話はネットにおける活動のプラットフォームやユーザー層が大きく変わってしまった今でもそのまま読み替えることができる普遍的な真理だと思います。
私のサイトにも拍手やいいねボタン的なもの、アクセス数その他外発的アクションが可視化されるツールは一切おいていません。

今はネットで小銭や小人気(勝手な造語です)を稼いでいる人を目にする機会がありすぎて、自身の活動から発生する収益や可視化できるスコアがゼロだとなんだか損したような気持ちになってしまう人が多いのかもしれないと思いました。
外的アクションによる数値目標が達成できないからやる気がでないというならもうそれは趣味じゃなくて、仕事の感覚でやってるんだろうなぁと思います。(そうでなければ、いいね数などと同様の”数字”稼ぎレースのゲームに不本意に参加していて、そのスコアの1つになっているか。わかっててそれに参加している人はまた別です。)

私の場合は”趣味”が欲しくてこのサイトを始めたところが大きいので、仕事やレースの感覚になってしまわないように身の振り方やモチベーションの置き所を自分でコントロールしていかないとなぁと思う次第です。
趣味と仕事のボーダーが非常にあいまいな時代になってしまって、私はまだ時代についていけてないということです。

数字は”真実”ではないですが、まぁ”平等”ではあると思います。
しかし”平等”であっても”公平(フェア)”ではないとも思います。
数字主義が悪いとは言いません。(そもそも物事の良いも悪いも私にジャッジする権利はありません。)
ただ私には壊滅的に合わないので、それを自覚して肯定できるまでは結構辛かったし、自覚したらしたで今度はまた新しいオープンワールドに放り込まれたかの如く手探りの状態が今です。

競争やノルマ、数字などの客観的な指標でモチベーションが上がるタイプの人は現代のシステムにすごくマッチしていて羨ましいなぁと思います。
私は子供のころから椅子取りゲーム(物理)すら大嫌いで憂鬱になっていたタイプなので…。

インターネット活動の収益化の話に戻すと、ゲーム実況者(昔からニコニコでもやってた人限定)みたいに「好きでやってただけなのになんか知らないけど時代の流れがすべて味方してくれて勝手にお金入るシステムになってた」というのが理想的ですが、あれはもう宝くじに当たるようなもので、それを期待して生きるのは絶対ダメですね。
そもそも私はあれほどまでの人目に晒されるのには耐えられないでしょうし…。

それに近い話(ネット上の創作物の自動収益化の理想論)が「今すぐソーシャルメディアのアカウントを削除すべき10の理由」という本に載っていて、いつか実現したらいいなぁと夢を見ています。
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サイトを作ってから3か月少々が経ちましたが、私がやりたいのは名刺代わりになるこざっぱりしたポートフォリオサイト作りじゃなくて、平成的個人サイト文化を継承していくことなのではという思いが日に日に増してきています。

あ、あと今回から長めのエントリーにはタイトル的なものを入れてみることにしました。(暫定)
書いてるうちにどんどん膨れてきてしまったので、論点が3つくらいごちゃごちゃに混ざってる気がしますがそれでいいということにしておきます。


#平成 #インターネット #Wordpress #モチベーション #創作全般 #めんどい思考